ヘアピンタイプの調整方法①
ヘアピンタイプ(割れピン)の特徴は、側面に駒を連結させるピンが刺さっている穴があることと、裏側に矢印があることです。
メタルバンドの中で一番メジャーな調節方法となります。ヘアピンによって連結されている、バンドの駒を取り除いてサイズ調節を行います。基本的に矢印のついている駒ならどの駒を外しても大丈夫です。
調節方法①ではアジャスターを使用したやり方をご紹介します。
使用道具
使用する工具
STEP
バンド裏の矢印の方向を確認してください。駒の中に入っているピンを抜いて、不要な駒を外していきます。
ピンを抜くため、アジャスターにバンドをセットします。
アジャスター⑤と下の溝を使いバンドを固定し、アジャスターを握ってピンを押し出します。
※矢印の方向に注意してくだ。
ピンが外れて下から出てきます。
ピンが外れると駒が分かれます
Step2~5の工程を繰り返し、不要な駒を外します。
バンドを連結させるため、矢印とは逆の方向からピンを差します。
アジャスター①②を使い、ピンを駒の中に押し込みます。
ピンが駒に入りました。
完成。連結部分が外れないか引っ張って確認してください。
ヘアピンタイプ調整方法②
ヘアピンタイプ(割れピン)の特徴は、側面に駒を連結させるピンが刺さっている穴があることと、裏側に矢印があることです。
メタルバンドの中で一番メジャーな調節方法となります。
ヘアピンによって連結されている、バンドの駒を取り除いてサイズ調節を行います。基本的に矢印のついている駒ならどの駒を外しても大丈夫です。
調節方法②ではアジャスターをお持ちでない方にお勧めのやり方です。
使用道具
STEP
バンド裏の矢印の方向を確認してください。駒の中に入っているピンを抜いて、不要な駒を外していきます。
外したい駒を万力の中央に挟み、バンドを固定します。
押し出しピンを使い、矢印の方向へヘアピンを上から押し出すように叩いていきます。
※矢印の方向に注意してください。
押し出しピンを根本まで叩き終えると、ヘアピンがバンドから出てきます。
Step1~5を繰り返して不要な駒を外します。
バンドを連結させるため、矢印とは逆方向からヘアピンを戻します。
※ヘアピンの向きに注意してください。
万力に固定して、ヘアピンを上から叩いてバンドに入れていきます
ヘアピンがバンドに入ったことを確認します。
完成。
板バネタイプ調整方法
板バネによって連結されている、バンドの駒を取り外してサイズ調節を行います。矢印の付いている駒が外せます。最初又は最後の駒は本体から外せません。
※バンドによって板バネの形状は異なります。
使用道具
STEP
バンド裏のアジャスト溝に目打ち状のものを差し込みます。目打ちをお持ちでない方は交換用セットにも入っておりますので、そちらをご利用ください。
矢印の方向に板バネを押し出します。
板バネが取れるとバンドの連結が外れます。
Step1~3を繰り返し、不要な駒を取り除きます。
バンドを連結させるため、矢印とは逆方向に板バネを差し込みます。
万力に固定し、上から板バネを叩いて押し込みます。
板バネが元の位置に戻ったことを確認して、完成です。
スライドタイプ調整方法
メッシュバンドに多い形状で、中留めをスライドさせてサイズ調節を行います。ここでは精密ドライバーを使用していますが、バネ棒はずしのY型などでも作業することができます。
使用道具
STEP
バックルの蓋をとります。
ストッパーとなっている抑え板を解除していきます。テコの原理を利用して、ドライバーを差し込んでいる部分を上に押し上げます。
ここまで上げれば動かせるようになります。
外すことも可能です。
中留金具の位置を調節し、バンド裏にある筋と中留金具の底の突起が合わさるようにします。
位置を固定するため、中留金具の抑え板を押し下げてます。
完成。
エバータイプ調整方法
バンドの駒を取り外してサイズ調節を行います。
このタイプのバンドは全ての駒がアジャスト可能です。
使用道具
STEP
ドライバーでバンドサイドの「ツメ」を外側に起こしていきます。
ツメを起こすと図のようになります。
ツメを起こした方向にバンドをスライドさせていきます。
つなぎ駒を本体駒から外します。
Step1~4を繰り返し、不要な駒とツメを起こした(赤丸で囲んである)金具を一つだけ本体駒から抜き取ります。
バンドを連結させていくため、ツメを起こしていない側から繋げます。
Spet5で残した金具を連結する本体駒に差し込みます。
次にツメを起こしてある側を連結させるため、つなぎ駒を差し込みます。
つなぎ駒は奥まで差し込んでください。
画像は差し込み途中です。
ドライバーを使い、ツメを戻します。
※万力を使用すると固定され、作業しやすいです。
完成。
Sバンド調整方法
工具は使用せず、手で駒を取ってサイズ調整をします。一番端の駒以外はどの駒を外しても大丈夫です。
STEP
バンドを裏返しにします。
駒を外しやすくするために、左右にしっかり引っ張ってください。
駒の突起部を穴の溝にくぐらせるようにスライドさせ外します。
※この時無理にねっじたりしないようにご注意ください。
同様にもう片方も外すと連結が外れます。
Step1~4を繰り返し、不要な駒を取り除きます。
逆の手順で結合させて完成です。
エルミテックス調整方法
バンドの駒を取り出してサイズ調節を行います。
エンドピース金具を外して、1番端から不要な駒を抜き取ります。
使用道具
作業上の注意点
①押し板 A・B を同時に閉じないでください。
②バネ棒・フィットカンがセットされたまま作業しないでください。
③バンドの中間から駒をはずさないでください。
金具の構造について①
エンドピース金具
金具の構造について②
押し板Bの爪は左右長さが異なります。
STEP
精密ドライバーや目打ちのような先の細い工具を使って押し板Aを起こします。
起こしにくい場合は押し板Aの根本部で試してみてください。
押し板Bを起こします。
※少ししか開きませんのでご注意ください。
バンド本体を抜き取ります。
先の細い精密ヤットコなどで横からピンを抜きます。
ピンは小さいので無くさないように注意してください。
反対側も同様にピンを抜いて不要な駒を取ります。
外した後のバンドの端はこの向きに開きます。
バンドと金具を元通りにセットします。
弱めに押し板Bのみをバンドの目に合わせて閉じます。
押し板Bのみを閉じた状態で伸縮させて、完全にセットされた事を確認します。
押し板Aを閉じて完成です。
イージーアジャスト中留調整方法
工具を使用せず、バックル部分をスライドさせてサイズ調節を行います。
STEP
プッシュボタンを押したまま上蓋部分を引き上げます。
下側の板部分を起こします。スライダー固定が解除されます。
スライダー部分で長さを調節します。
スライド部分の突起をバンド駒と駒の間に入れてください。
逆の手順でスライダーを固定させて完成です。
ネジタイプ調整方法
ネジによって連結されているバンドの駒を取り外してサイズ調節を行います。このバンドは全ての駒が調整可能です。
使用道具
STEP
バンドサイドにあるネジ穴にドライバーを差し込み、ネジを外します。
STEP1を再度行い、不要な駒を取り除きます。
連結させ、ネジを差し込んで締め直せば完成です。
ネジを締める際に、ネジ留め材を使用することをお勧めします。ネジ留め材の代わりに、透明マニキュアなどをネジ先に塗ると外れにくくなります。
巻き込みタイプ調整方法
バンドのつなぎ駒を取り外してサイズ調節を行います。このアジャスト方式は真鍮製品に用いられます。
使用道具
STEP
交換用セットは白ドライバーを使います。ヤットコは細口のものがお薦めです。万力は作業台として使用するため、もしなければ傷つきにくい台の上で行いましょう。
バンドの側面を見るとつなぎ駒に隙間があるのがわかります。
どの駒でもいいので、つなぎ駒の隙間にドライバーを入れます。この時万力など硬いモノの上で行うと安定します。
ドライバーをハンマーで叩きます。
つなぎ駒の隙間が広がります。
つなぎ駒の広げた部分から駒を外します。
駒が外れました。STEP2~6を繰り返して不要な駒を外します。
駒が外れるとこのようになります。
失敗例
右の画像のように外してしまうと、つなぐことが出来なくなってしまいますのでご注意ください。
駒をつなげていきます。つなぎ駒の隙間に駒を入れ、ヤットコで広げたつなぎ駒を閉じていきます。
横に閉じた後に方向を変えてつなぎ駒を閉じていき、バランスを整えます。
完成です。
バックル穴の調整方法
バンドのバックル穴をずらしてサイズ調整します。駒を外すよりも手軽にでき、少しだけ長さ調整したい時におすすめです。
使用道具
STEP
バンドと直接連結してある方のバネ棒のみを動かします。
革バンドの交換方法と同じ流れです。
サイド穴にバネ棒外しを差し込み、バネ棒を押し下げます。
※バネ棒が飛ばないように気を付けてください。
バネ棒を外せます。
バックルのバネ棒は、バネになっている所が一段しかないものを使用しています。
バネ棒を移動させた後、バックルの内側からバネ棒を入れていきます。先に下の穴にバネ棒の先を入れます。
その後上の穴にバネ棒を押し下げながら、穴にいれていきます。
完成です。
イージーアジャストの調整方法
商品に付属している工具を使用します。
ピンとバネによって連結されているバンドの駒を取り除いてサイズ調節を行います。
基本的に矢印のついている駒ならどの駒を外しても大丈夫です。
使用する工具
STEP
バンドを裏返し、矢印の方向を確認します。
工具の突起Aを使い、バンドの側面の穴から矢印の方向にピンを押をし込みます。
ピンが外れて下から出てきます。
ピンとバネが外れると駒が分かれます。
※小さいパーツのため無くさないようにお気を付けください。
Step1~3の工程を繰り返し、不要な駒を外します。
バンドを連結させるため、矢印の書かれた駒にバネを差し込みます。
駒の矢印とは逆の方向からピンを差し込みます。
机の上など固く平面なところでピンをなるべく押し込みます。
ピンを工具の突起Bを使い、さらに押し込みます。
完成です。連結部分が外れないか引っ張って確認してください。